もっと眠りたいけど

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性教育講座を受けてきた

娘を出産後、今まで以上に性暴力の事件に敏感になった。性教育については産まれる前から出来るだけ早くに始めたいと思っていたので、外出が慣れてきたところで助産師さんが開催している性教育講座に参加してみた!

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小さな講座で参加者は10名未満で、ゆるやかな雰囲気ですごく良かった。私のように0歳児の親は一番少なかったな。

私の時代の性教育といえば、小学校高学年に初めて受けるもので内容も生理についてがほとんどだった記憶。赤ちゃんができる過程とか女性特有の体の仕組みを学ぶこともあるけれど、それは生物学的な話であって性に対する意識とか考え方についてはあんまり触れられていなかったと思う。たぶん。。。(正直いうとあんまり記憶にないよね)しかも男女別々で受けるので“性”は気軽に扱える話題ではなく、男女間ではタブー視されるものだと思わされる環境でもあった。思春期真っただ中の子どもが男女別々にされたら、そりゃあ色んな憶測を生むし、恥ずかしいとかスケベーとか性が冷やかしの対象になっちゃうよね。

 そんな時代に育っているので性教育に関心はあるけれど実際の内容については正直イメージさえも浮かんでいなくて。とにかく、自分の娘が性暴力の被害者にも加害者にもならないように早めに取り組みたいという気持ちが一番強かった。

講座では性教育は単なるSEX、避妊、性感染症予防だけではなく、いのちの教育ということに主軸を置いていた。スケベとか恥ずかしいとかのイメージではなく、いのちが誕生して繋がっていくことの学びも性教育だと。いのちがどのように誕生して、どのようにこの世界に産まれてきて、そしてどれだけ大切にされ、愛されているかを学ぶことが子どもたちの自尊感情を育んでいくらしい。

自尊感情を育むための基盤づくりは0歳から取り組むことができる。肌と肌を触れ合わせ、生まれてきてくれてありがとうと優しく伝える、そうすると愛情ホルモン(オキシトシン)が出る。子どもは幸せや愛情感じて、自分はここにいていいんだなっ!すごく大切にされているんだなっ!と思うことができる。お風呂に入る時には、とても大切な体だから優しく大事に洗おうねっ!とコミュニケーションを取ることも良いらしい。

もう少し大きくなるとプライベートゾーンの話もできるようになるんだけど、ここで少し気になったことが。以前見学に行った保育園では教室の廊下におまるを置いてトイレをさせていたり、裸のまま走り回ったりしている子たちもいて。もしかしたら日本の保育園では当たり前の光景なのかもしれないけど、やっぱり気になるではある!家庭でプライベートゾーンのことを教えながら、保育園ではオープンに振舞っちゃう。まぁバランスよくやっていけばいいという意見もあると思うけど、ゆくゆくは日本の保育園でも性教育がもっと進んだらいいなと思ったり。(言うのは簡単だよね、現場の保育士さんは本当大変だと思うし)

 早い段階から性教育を始めることで、家庭でも性についてオープンに話すことができるようになる。性教育の目標は将来大切なパートナーとの良好な関係を築くためのものなんだって。いずれ娘にそういう時期が訪れたら私に話してくれるかな~。

こういう講座は一回きりでは私自身にも身につかなさそうで、これから定期的に参加しないといけないかな。離乳食教室みたいに自治体でもっと開催してくれると嬉しいなー!!